2007年01月02日

ほっとカルアミルク(正月)

店の前
マスター:あ、また落書きされてる。まぁしょうがないか。

店の中
マスタ:いらっしゃい
まちこ:あけましておめでとう
ますた:はい、ほっとカルアミルク
マチコ:正月だって言うのに、この店は変らないわけねぇ
    すこしは正月らしくしたら?
ますた:正月らしくねぇ。みかんでも食べる?
マチコ:いらないわよっ

(しばし時間。カルアミルクを飲み終える)

ますた:あ、思い出した。
マチコ:なに
ますた:ここにも正月飾りがあるんだよ

(店の前)
マチコ:なによもう、店の外じゃない
ますた:ちょっとまってね「ぽちっと」
(がらがらがらっシャッターが下りてくる)
(シャッターには見事な正月の絵が落書きされている、最初のとは別)
マチコ:うぁ、なにこれ
ますた:どう?正月の気分でた
マチコ:(白い目)なにいってるのよ、これ落書きじゃないの
    それに、店閉めちゃったら、元も子もないでしょ
    ちょっと聞いてるの?
ますた:それじゃ行こうか?
マチコ:は?
ますた:店の裏手に小さな神社があるんだ
マチコ:はぁ?
ますた:正月気分になれるかなっと
マチコ:あきれた。
ますた:そういわないで、初詣、初デート?
マチコ:はぁ、おめでたい性格だこと(そういえば、マスターと店の外で合うのって初めてだな)
(勝手に歩き出すますた)
マチコ:あれ、ちょっと、ちょっとぉ、誘っておいて、置いていかないでよもぉ

フェードアウト

2006年11月18日

銀河鉄道の朝

「なぁみんな知ってる、銀河を走る電車があるんだぜぇ」
「そんなのあるわけ無いじゃん、昔のアニメの見すぎなんじゃねぇのぉ」
「ちがうよ、ちがうったら、本当にあるんだよぉ・・・」

時は、2132年。人が宇宙ステーションに移住していく時代。
宇宙の夢はかなえられ、宇宙に行くことが、海外旅行程度に感じられる時代。

たが、夢が現実となり、月より遠くへ行くことの夢がなぜだか薄れてしまったそんな時代。

一人の少年は、銀河鉄道は、たまたま図書館で見つけた、銀河鉄道の小説を読む。
そして少年は走り出した。そう、銀河鉄道を信じて、空へ・・・。

 おいらのの名は哲郎。葛飾哲郎。哲郎と言う名前は、祖父が好きだった漫画の主人公から取ったらしいけど、その漫画は、インターネットの古本文献でも有料でしか見ることができないので、貧乏人のおいらは見たことがない。なんでも、機械になってしまった人間、今で言うサイボーグみたいなものかな。が世界を征服して、生の体の人間が殺されてしまう時代が来た話。そんな時代の中で、サイボーグになりたかった少年が、偶然であった女性と銀河鉄道に乗り込み、旅しているうちに、生命のすばらしさを覚えて、勇気とともにサイボーグを打ち破るって話なんだけど、おかしいよね。今となっては、サイボーグは普通に存在してるけど、彼らだって人類なんだから喧嘩も戦争もしないよ。
 でもね、じいちゃんの時代は、映画にもなったし、映画の主題かも大ヒットしたんだって。

この後の話
 少年は、事故で両親を失う。何で両親が無くさなければ鳴らないのか、何の事件に巻き込まれたのか、少年には理解が出来ない。そんななか、偶然入った図書館で「銀河鉄道の夜」と言う小説に出会うことになる。少年は、この小説を読みながら涙をこぼした。
 高校生になった少年は、ごく普通の少年だった。両親がいないことはさておき、おじに家に引き取られ多少年は、一般的には普通の化学好きの少年。彼は宇宙ステーションに済んでいる。この時代は、地球に半分、月に1/4ステーションに1/4の人口比。地球外の人々は地球にあこがれていたし、地球の人は、地球に住むことを特権階級だと思っていた時代。
 少年の心は、太陽系の外を向いていた。彼は、言う。儀が儀が鉄道はあるはずだ。地球にこそこないけど、太陽系から出れば、いや火星の裏側、もしくは冥王星にまで行けば、アンドロメダ行きの電車が立ち寄るに違いない。
 数年後、エンジニアとなった彼は自ら作成した未熟な宇宙船を飛ばして行方不明となった。当時のワイドショーはニュースとして取り上げたが、ほとんどの人は、無謀な挑戦だったとあざ家笑い、1年も経たぬうちに行方不明の少年は忘れ去られた。
 しかし、一部の人は語っている。彼は銀河鉄道に乗ったのだと。

2006年10月10日

今日もブラブラ

色とりどりのブラジャーたちが、ご主人様の胸の重さのグチを言う

「あなたって大きくていいわよねぇ」
「なんいいってんのよ、ながーく垂れた乳を折り曲げてんのよぉ。こぼれないようにするのなんて、本当に大変なんだからぁ。こまっちゃうわよぉ。」

「ハーフカップって、いいわよねぇ。私見たいなフルカップって、なんだか時代遅れぇって感じでしょう」
「そんなこと無いわよぉ。その分、みんな胸元見せるでしょう、ただでさえ寒いのに、余計寒いんだって。往々にして、大き目のカップ付けたりして、内側まですかすかよぉ。」

「黒いブラってやっぱり魅力的よねぇ。私なんかピンクでしょう。なんだか、見せも隠しもしない中途半端でやなのよぉ」
「黒って最悪よぉ。イメージばっかりよ。いまどき中学生でも黒するから、シャツでスケスケでしょう。ここまで来ると、新鮮味が無いから、セクシーでもなんでもなくなくて、見せ系ね。一時の魅了なんてないのよぉ。」

「セクシーブラって、やっぱりいいわよねぇ。ちょっと恥ずかしいけど、スポーツブラの私としてはちょっとあこがれるわぁ。」
「なんいってんだか、セクシーブラなんて、私はやめたいわ。出番が来たと思ったら、脱がされてほったらかしだし、もみくちゃにされて待遇悪いしさ。安いもんじゃないんだから、もうちょっと大切に扱ってほしいのよぉ。」

みたいな・・・


2006年10月09日

破壊王

彼女の名前は「ゆかり」ごく普通の19歳のフリーター。
大人になりたくてしょうがないけど、まだまだ、子供の19歳。
明るくて、ちょっと恥ずかしがりやなところが、かわいいと
思っているけど、胸はまったくないのがコンプレックス。
今日も、張り切ってバイトに行こう。

通勤途中
歩いていると、隣を端いていた自転車が壊れて、柱に激突
駅の自動改札では、ビー「係員を及びください」
職場のエレベーターは途中で止まり、点検のため階段をご利用ください。

そう、そんな彼女は、ゲームセンターで働くフリーターです。
こんな調子だから、いつも
「てんちょー、プリント倶楽部が壊れてますぅ」
「てんちょー、両替機が、釣りせんぎれですぅ」
さらには、
「てんちょう、トイレ掃除してたら、デッキブラシが壊れましたぁ」
「てんちょう、スロットマシンのメダルが、出っ放しですけどぉ、いいんですかぁ」

わかった、わかったから、ちょっと待ってね。
「ゆかりさん、ちょっと事務所で、こっちの資料をパソコンで入力しといてくれないか」
「はーい」
しばしの、平穏
「びーびー」
びくりするてんちょー
「てんちょー、このパソコンウィルスに感染してますよぉ・・・・」

がっくりするてんちょー。

無遅刻無欠勤、いつも元気で明るく、親切。
かわいいけど、色気はまったく無いから、いやみがない。
特に笑顔が自然で、多くのお客さまから
好評を得ている。

が、彼女の近くにあるモノは、ことごとく壊れていく。

そう、彼女がこうドラマの主人公
「破壊王こと、長崎ゆかり」
主人公の名誉のために言っておこう。
決して彼女が悪いわけではない。

2006年10月08日

お馬鹿親子

息子の寝室

夜、布団に入る子供が今日の出来事を思い出す。

回想シーン

学校にて
友達 「ばーかばーか、おまえまた0点だってな、ほーんとばかだなぁ」
友達 「ほんとよねぇ、しんじられなーい。今回のテスト簡単だったのにぃ」
友達 「あはは・・・いあやねぇ」
    「なんやかんや・・・・・」

回想終わり

寝室

息子 「あーあー、どうして俺って、こんなに馬鹿ななんだろう」
そのまま寝る。


深夜のリビングルーム 父親がビンビールを飲みながら妻と話す。

父「まったく最近の若いモノときたら、礼儀も作法も知らないくせに、
  えらそうなことバッカリ言いやがって、馬鹿も休み休みに言えって言うんだ

廊下
トイレに起きてきた息子が、なんとなくその話を聞いてしまう。
息子 「そうか、馬鹿も休み休みに言えばいいんだ・・・・」心で思う

翌日の夜
父が帰ってくる
玄関

父「ただいまぁ」

靴を脱いでリビングへ 
父「あれ、ツヨシは?帰ってないのか?いつもならテレビ見てるのに」

話しながら、上着を脱いで、
ソファーに座り、テレビをつける

母(食事の支度中)「今日は、学校から帰ってからずっと部屋に閉じこもってるわよ。」(後姿と声)
父「ふーん、珍しいこともあるもんだなぁ。」
母「あなた、もうすぐご飯だから、様子見てきてくれないかしら」
父「わかったよ」
ちょいとめんどくさそうに、息子の部屋へ向かう

父 息子の部屋に向かい、ノックしようとすると、なにやらぶつぶつ声がするので、
  様子を伺いながら、そっと中を見る

息子 部屋の中央付近で 

息子「馬鹿馬鹿(手拍子) ハイハイ 馬鹿馬鹿 ハイハイ 馬鹿馬鹿」

父に気が付く
息子「あ、お父さん、おかえり」
(あくまでも無邪気に)

父 「おまえ、何してるんだ、それ、その、ばかばか はいはいって」
息子「俺って馬鹿だからさ、せめて休み休みに言う練習をしているんだ!」
父 「いや、あの、えっ、そう、そうだな、もうすぐご飯だから・・・」
うろたえる父

数年後
居酒屋でコンパ
サラリーマンA「ほんとあの上司、いやんなっちゃうよなぁ、馬鹿も休み休みにいえってーの」
サラリーマンB「そうだよなぁ。それじゃ」周りを見渡す「せーの」
周りの人皆で「馬鹿馬鹿、ハイハイ 馬鹿馬鹿 ハイハイ」

居酒屋の隅にあったテレビで、「馬鹿馬鹿ハイハイ」が流行語になっている番組

ところ変って、

当の本人は・・・ピアノを弾いている青年

変な外人「いや、かれのピアノはすばらしいねぇ。ピアノのタッチもすごいけど、
      音と音の間の取り方が抜群に上手い、まさーに、馬鹿と天才は紙一重ね!」

ぶつぶついいがらフェードアウト

2006年10月07日

フィクション

 超ショートムービーやCMで、「フィクション」と言うシリーズものは、どうだろうか。
映画の撮影に使われるカチンコで「アクション!」と言う掛け声があるが、そのカチンコを
「フィクション!」にかえる。
 毎回、このカチンコのシーンから短編ムービーが始まるという具合だ。

内容は「そんな、アホな!」的なコメディ形式にすれば、結構、テンポの良いシーンが
撮れると思う。